この記事の結論 ガジェットの維持費を全部足すと、一人暮らしでも年間約46,000円になります。そして計算して驚いたのが内訳です。電気代は全体のわずか10%(年4,600円)。対してサブスクが78%(年36,000円)を占めていました。つまり サブスク代は電気代の約7.8倍。「除湿機をつけっぱなしにすると電気代が…」と気にしている横で、月3,000円のサブスクが静かに年36,000円を持っていっているのが実態です。維持費を減らしたいなら、削る順番は「サブスク → 消耗品 → 電気代」。この順番を逆にすると、労力のわりに何も変わりません。
除湿機の電気代を計算し、替えブラシ代を計算し、スマートリングの5年総額を計算してきました。そこで当然の疑問が湧きます。
「じゃあ全部足したら、年間いくら払ってるんだ?」
やってみたら、思っていたのとぜんぜん違う結果になりました。
ガジェットの維持費は、4種類に分けられる
まず整理しておきます。ガジェットにかかり続けるお金は、性質の違う4種類です。
- 電気代 ── 使うたびにかかる。除湿機、サーキュレーター、エアコンなど
- 消耗品 ── 定期的に買い替える部品。替えブラシ、フィルターなど
- サブスク ── 使わなくても毎月引き落とされる。AI、クラウド、スマートリングのメンバーシップ
- 買い替え ── バッテリー寿命による強制的な更新。モバイルバッテリー、イヤホン、スマートリング
このうち ①だけを気にして、③を見ていない人が非常に多い ── というのが、計算してみた結論でした。
一人暮らしのモデルケース:年間46,267円
当サイトで実際に計算してきた金額を、そのまま積み上げてみます。
| 項目 | 内訳 | 年間 |
|---|---|---|
| 除湿機(コンプレッサー式) | 梅雨〜夏の4か月 × 月700円 | 2,800円 |
| サーキュレーター(DCモーター) | 通年 × 月150円 | 1,800円 |
| 電動歯ブラシの替えブラシ(純正) | 3か月に1本 × 年4本 | 4,000円 |
| AI有料プラン1つ | 月3,000円 × 12 | 36,000円 |
| モバイルバッテリー買い替え | 3年に1台5,000円 | 1,667円 |
| 合計 | 46,267円 |
この構成比が、いちばん見てほしいところです。
| 分類 | 年間 | 割合 |
|---|---|---|
| サブスク | 36,000円 | 78% |
| 消耗品 | 4,000円 | 9% |
| 電気代 | 4,600円 | 10% |
| 買い替え | 1,667円 | 4% |
サブスクは電気代の約7.8倍です。
発見:節電を頑張っても、ほとんど変わらない
この数字が意味することは、けっこう残酷です。
仮に 除湿機とサーキュレーターの電気代を頑張って半分にしたとしましょう。削れるのは年2,300円。月にすると192円です。
一方で、使っていないサブスクを1つ解約するだけで、年36,000円が浮きます。電気代を半分にする努力の、約16倍の効果です。
つけっぱなしを我慢したり、こまめに消したりする節約は、体感としては「頑張っている感」がありますが、金額のインパクトでいえば誤差の範囲でした。これは自分で計算してみるまで、正直ここまでとは思っていませんでした。
① 電気代 ── 実は怖がる必要がない
順番に見ていきます。まず電気代ですが、多くの人が過大に恐れています。
- サーキュレーター:24時間つけっぱなしでも1日約2〜28円。DCモーター機なら「気にしなくていい」レベル
- 除湿機:コンプレッサー式で月約700円、デシカント式で月約2,300円
除湿機だけは方式による差が大きく(約3倍)、ここは選び方が効きます。逆にサーキュレーターは、電気代を心配して使わないほうが損です。エアコンと併用して設定温度を1℃上げれば、エアコン側が約10%下がるので、トータルでは節約になります。
詳しくはこちら
除湿機の電気代は方式で3倍違う — コンプレッサー式・デシカント式を比較
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サーキュレーターつけっぱなしの電気代はいくら? — 24時間回した場合
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② 消耗品 ── 金額は小さいが、5年で1〜2万円動く
替えブラシは3か月に1本が目安なので、年4本必要です。純正なら年3,000〜5,000円、互換品なら年1,000〜1,500円。5年で見ると1〜2万円の差になります。
ただし互換品には品質のばらつきと圧力センサー非対応というリスクがあるので、「本体は純正、替えブラシは信頼できる互換品を試して合えば継続」が現実的な落としどころです。
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電動歯ブラシの替えブラシ、年間いくら? — 純正と互換の損得を計算
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③ サブスク ── ここが本丸です
維持費の78%。ここを見直さずに節約を語っても意味がない、というのが計算して分かったことです。
AI有料プラン(月約3,000円 = 年36,000円)
これ単体で、他の全項目を足したより高いです。ただし「無駄」と切って捨てるのは早計で、毎日の仕事で使うなら1日15分の短縮で元は取れます。問題は 「なんとなく便利そう」で複数サービスに課金しているケース。3つ契約していれば年108,000円です。
スマートリングのメンバーシップ(Oura:年11,800円)
こちらもサブスク型。5年で59,000円になり、本体価格とほぼ同額です。買い切り型を選べばこの支出はゼロになります。
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AIの有料プラン、必要? — 無料で足りる人・課金すべき人の分かれ目
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スマートリングの5年総額 — Oura と買い切り型で8.5万円差
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④ 買い替え ── 見落とされがちな「バッテリー税」
最後は、いちばん意識されていない項目です。
リチウムイオン電池を積んだ製品は、全部消耗品です。モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、スマートリング、スマートウォッチ ── これらは壊れなくても、バッテリーが寿命を迎えたら買い替えになります。
ここで効いてくるのが、電池の種類です。従来型リチウムイオンの充放電回数は約500回ですが、リン酸鉄リチウム(LFP)なら1,000回以上。単純計算で買い替え周期が2倍になります。本体が少し高くても、長い目では安くつくケースがあります。
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モバイルバッテリーの新常識 — 中身の電池で寿命10倍、飛行機NGも
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削るべき順番(効果の大きい順)
計算結果を踏まえると、手をつける順番はこうなります。
| 順番 | やること | 年間の削減効果 |
|---|---|---|
| 1 | 使っていないサブスクを解約 | 最大36,000円/件 |
| 2 | サブスクを複数契約 → 1つに絞る | 36,000円/件 |
| 3 | 消耗品を互換品に切り替え | 2,000〜3,500円 |
| 4 | 買い替え周期の長い製品を選ぶ | 1,000〜2,000円 |
| 5 | 節電を頑張る | 2,000〜2,300円 |
節電が最下位なのが、この記事のいちばんの発見でした。もちろん電気代は安いに越したことはありませんが、「まずサブスクを見直す」を飛ばして節電から入るのは、順番を間違えています。
しかも節電はガマンを伴う一方、サブスクの解約はガマンをほとんど伴いません。使っていないものを止めるだけです。
まとめ:年に1回、引き落としを全部見る日をつくる
- ガジェットの維持費は、一人暮らしでも年間約46,000円
- 内訳は サブスク78% / 電気代10% / 消耗品9% / 買い替え4%
- サブスクは電気代の約7.8倍。ここを見ずに節電しても効果は限定的
- 削る順番は サブスク → 消耗品 → 買い替え周期 → 電気代
おすすめは、年に1回、クレジットカードの明細を上から下まで眺める日を決めることです。「これ、まだ払ってたのか」が1つ見つかるだけで、除湿機を1シーズン我慢するより効きます。
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本記事の情報は 2026 年 9 月 1 日時点の公開情報と編集部の調査に基づきます。モデルケースの金額はあくまで試算であり、電気料金の単価・使用時間・契約プラン・製品の消費電力によって実際の金額は変動します。各項目の詳細な計算根拠は、リンク先の個別記事をご確認ください。当サイトの広告表示については アフィリエイト開示 をご覧ください。